BARCO社の「ClickShare(クリックシェア)」はボタンを押すだけで、PC画面をワイヤレスで投影できるようになります。操作が簡単な「押すだけソリューション」で会議の効率化ができるとか会議が変わるとか、良いことがたくさん書いてあると「実際にそんなに都合よく使えるの?」と疑問に思いませんか。
そこで、実際に会議で使ってみるとどのような効果があるのかを試してみました。
ClickShareの機器準備はとても簡単
ClickShareは機種により微妙に形が違うのですが、今回検証で使ったのはCSE-200という機種です。ClickShare本体(ベースユニット)背面の左右にアンテナを繋ぎます。
その間にディスプレイと繋ぐためのHDMIケーブルと電源ケーブルを接続します。他の機種もアンテナ本数などに違いはあるものの、ほぼ同じ構成です。
「準備が簡単」という売り文句に偽りなく、マニュアルを開く必要がないほど簡単でした。
電源ケーブルをコンセントに挿し込むと、ClickShare本体(ベースユニット)は自動的に起動します。あとは、PCにはUSBボタンを接続して準備は完了です。ボタンはベースユニットとペアリング設定済みなので、特に設定は不要です。
ボタンを使用する端末ではあらかじめ、Extension Pack(ボタンを使用するためのツール)をインストールするのをおススメです。予めインストールできない来客の方でもボタンの中にある実行ファイルのクリックするだけで使えるようになります。
機器の準備はすぐに終わりました。これなら、別の会議室に持ち込んで使うのも手軽にできそうです。
ClickShareの無線投影で会議を開始してみると、今までと違和感なく使えた
会議室のディスプレイとClickShare本体(ベースユニット)が繋がっているので、ディスプレイにはClickShareの初期画面が映っています。
手元のボタンを押すと、PCの画面が無線で投影されました。非常に簡単です。
画面が投影されたので会議開始です。私は普段通りに投影されたスライドに沿って進行しました。
ところが私が用意した資料の記載内容が言葉足らずで、説明不足を指摘されてしまいました。
そんなときに、同僚が助け舟を出してくれました。私の説明不足箇所について、自分の端末にある資料を使えば補足説明できるとのことです。
ClickShareならプレゼンターの切り替えも、本当にスムーズ
USBボタンを押すだけで画面をシェア
ClickShareならこんな時に、投影画面をすぐに画面を切り替えることができますし、半分だけ画面をシェアすることもできます。
しかも有線だったら立ち上がってケーブルを渡す必要がありましたが、ワイヤレスでだとそれも不要です。同僚がボタンを押すと、画面は2分割されました。(資料は映せないので、画像では適当な画面を表示しています)
画面が2分割されるのは視覚的にインパクトがありますし、分割したから処理がもたつくというようなこともありませんでした。
必要な資料を挿し込みで投影できたおかげで、疑問点を払拭できる説明ができました。
同僚の機転で助けられましたが、細かい疑問点に対して、進行を中断することなくプレゼンターを追加することができるのは大きな利点ですね。
質問者が納得したところで、1画面に戻して会議の進行を続けます。
口頭では伝えにくい問題にも対応
アプリの機能説明をしていると、また質問がありました。「アプリ画面でスクロールさせると、必要な情報がどのように見えるのか」どうやら、実際の使用感についての疑問です。
用意していたのは静止画なので、今までだったら口頭で一生懸命伝えるしかありませんでした。
しかし、今日はClickShareがあるので、実機を見せながら説明が可能です。
ClickShareを使いスマホの画面動作を投影
ミラーリングの機能を使ってスマホからスクリーンに投影
スマホからの投影は、Wi-FiでClickShare(ベースユニット)に繋いだ状態で、画面ミラーリングを行うだけです。特別なツールは不要です。本当に他に説明することがないくらいシンプルです。
スマホアプリ動作をリアルタイムに投影!
資料を左に映しながら、右にスマホアプリの画面を映すことに成功しました。
記事中には静止画を貼ってしまいましたが、実際にはスマホアプリを動かしながら説明することができます。
アプリを動かすと、場がどよめきました。私も見せたかったアプリ機能を説明しながら、思わず力が入ってしまいました。「スクロールしてみて」「フィルタ見せて」と、いつもと違う熱気で盛り上がります。実物の動作を見せられると伝わり方が全然違います。
普段は話題にならない部分まで「見たい」という声が出てきました。
その場で「見せて」疑問を解決できる
会議での疑問点は、今までだったら「説明できてない部分は資料を作り直し」でした。あるいは後から個別に担当者に説明してました。
もし会議の場で全員に見せるとしたら、回覧板みたいにスマホ端末を回して見てもらうしかありませんでした。
はっきり言って、今まではスマートではないやり方をしてました。そのせいか、完成してから「イメージと違う」と言われることもありました。
実際、技術的にアプリの動作を見せることは今までも不可能ではなかったのですが、会議中に「少しの時間でパッと見せられる」ような気軽さがありませんでした。だから本当は見たいと思ってる人も「時間がかかるならいらない」と言ってしまってました。
会議の資料を見せながら進行を中断することなく実機の動作も見せられる、この喜びは世界中のアプリ開発者に届けたいです。
結論、ClickShareで「会議の効率化」は実現できた!
会議室で多くの人に使ってもらうには、誰でも簡単に使えるものでなくてはなりませんが、ClickShareの使いやすさは本物です。特に会社のスマホはアプリを入れられないとか、容量的にそんな空きないということがありがちですが、それをしなくても使えるのが手軽だと思いました。
もちろん、ボタンを使ってPCと接続するのも非常に快適です。特にプレゼンターの交代が非常にスムーズなことも大変魅力です。また、情報展開が早くなると意見も活発に出るようになると感じました。
改めて振り返ると確かにいいことしかありませんでした。会議は「スムーズに進む」ということが非常に大事で、そういった意味でも実際に貢献度の高いツールだったと思います。
「うちの環境でも同じように使えるのか試してみたい」とお考えの方は、ぜひ無料トライアルをお試しください。
弊社からご購入いただいた場合は、ボタンのペアリングや初期画面に会議室名を表示させるなど、細かい初期設定済みのすぐ使える状態でお渡しします。